宮城県生まれ。東京美術学校彫刻科卒業後、舟越保武らと新制作派教会彫刻部の創立に参加。1944年(昭和19)徴兵され満州に渡り、シベリアに抑留される。戦前の作品は空襲でほとんどが失われた。帰還後、制作活動を開始。戦後の主題は、女性像、子供の像、頭部像がその大半を占めている。同じ人物をモデルに何体もの作品をつくり、徹底的に追及する制作思想。イタリアの彫刻に触発され、グレコの女の像に興味を持つ。作風に風土性が希薄になり、1970年代からはじまる「帽子」シリーズでは、簡潔でひきしまった女性像の中に、清新な抒情性を窮める。高村光太郎賞、中原悌二郎賞等受賞。フランスのアカデミー・デ・ボザール客員会員、ローマのサン・ルカ美術アカデミー会員に推挙されるなど国際的にも高い評価を得た。