東京生まれ。父の友人である森鴎外のすすめで東京美術学校西洋画科へ入学。黒田清輝に師事、卒業年には白馬会に初入選。渡仏し、パリのモンマルトルにアトリエを構え、ピカソ、モディリアーニらと交友、立体派などの研究をするが、日本画の伝統をふまえ陶器のような白い下地に面相筆で輪郭を描く独特な様式をつくりあげ、サロン・ドートンヌ会員に推され、一躍パリの寵児となる。第二次世界大戦中に一時帰国。従軍画科とし戦争を描く。戦後は再び渡仏、フランス国籍を得てカトリックの洗礼も受けた。エコール・ド・パリの画家として世界的に有名。独自の様式で裸婦や猫などを描き続けた。