開催期間:2020年9月4日(金)~2020年11月29日(日)

北野美術館では2020年9月4日(金)から2020年11月29日(日)まで、名品展「錦秋と月と夕暮れとー日本の伝統色でみる絵画ー」を開催いたします。秋といえば、豊かな彩りの季節。 今回は紅葉や月夜、夕暮れなど美しい色彩の日本画作品を中心に、洋画、彫刻、季節感のある工芸品などを展観 いたします。また本展では日本画について、その作品中の色と色味が近いと思われる色名を表示し、色彩を意識 しながらご覧いただく趣向もあわせました。 個人差はあれど、私達が健康な状態で見分けられる色数は数百万色と言われます。その膨大な色の中から、人々 が命名した色の数は数千色。日本においては、例えば、1954年に東京創元社から出版された『色名大辞典』 (和田三造監修・財団法人日本色彩研究所編)は、約二千三百種類もの色名を集め、各色についての簡単な解説と 二百の色票を掲載しております。なお、今回表示した色名は、その『色名大辞典』の色票を参考といたしました。 作品とともに、日本伝統の美しい色名もご一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。

 

展示内容(一部)

  • 川合玉堂「稲田の鶴」
  • 川端龍子「錦木」
  • 下村観山「寒山拾得」
  • 本阿弥光悦「秋の露」(書)
  • 時代工芸品:煙草管ほか
  • ベルナール・ビュッフェ「オウム」
  • 藤田嗣治「猫」
  • 和田三造「南洋風景」・『色名大辞典』(色票の部)
    ※点数は都合により若干の増減がございます。ご了承ください。